予防・クリーニング
Prevention
歯とお口の健康を
一生守るために考えた
「王子おとなこども歯科」の予防ケア
一生、健康な歯とお口を守っていくためには、歯科での定期検診が必要不可欠です。
なぜなら、むし歯や歯周病は初期の段階では自覚できる症状がほとんどなく、気付かないうちに進行する病気だからです。
定期検診では、歯科医師や歯科衛生士がお口の中をすみずみまでチェックします。プロの目でチェックすれば、初期の症状も見逃さずに、早期に発見できます。
必要に応じて、口腔内カメラで撮影した画像をお見せしながら丁寧に説明しますので、まずはお口がどのような状態なのかご一緒に確認しましょう。
患者さんお一人お一人の歯質や歯並びに合わせたブラッシングやケア製品の選び方をアドバイスしますので、毎日の歯磨きに取り入れてください。
歯科先進国と日本の違い
しっかりと噛んで食事を楽しむためには、20本以上の歯が必要とされています。
2016年度に日本で行われた調査では、80歳以上の平均残存歯数は15.3本でした。ところが、歯科先進国のスウェーデンでは、80歳になっても平均で21本の歯が残っています。
この違いが生まれた背景には、「予防のために歯医者へ定期検診に通う」という習慣があるかないかが大きく関係していると考えられているのです。
(※出典:厚生労働省 平成28年度歯科実態調査 21p-1人平均現在歯数より)
歯科医院での予防ケア
professional care
【1】歯科衛生士による
「クリーニング」
毎日の歯磨きだけではすべての汚れを落とすことは困難です。特に歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目、奥歯の奥に汚れがたまりやすいので注意が必要です。
歯科のクリーニングでは専用の薬剤と器具で、歯ブラシでは落とせない汚れを取り除き、お口を清潔な状態に保ちます。
【2】歯科医師による
「口腔内チェック」
当院の定期検診では、歯科衛生士だけでなく、歯科医師が仕上げのチェックを行っています。
事前に歯科衛生士が指摘した箇所を中心に、隠れたむし歯や歯周病がないかを丁寧に診察します。
むし歯や歯周病の症状が確認できた場合は、しっかりと説明し、適切な治療をご提案します。
【3】フッ素塗布
フッ素は、自然界に存在し、水や植物、動物に含まれている成分です。
歯質を強くしたり、むし歯菌の働きを抑えたり、エナメル質を修復したりといった働きで、むし歯予防に効果があります。乳幼児に定期的にフッ素塗布を行った場合、むし歯をほぼ半分に減少させたという報告があります。
(※出典:厚生労働省e-ヘルスネット「フッ化物歯面塗布」より)
【4】歯科衛生士による
「ブラッシング指導」
お口の中は日々変化しています。汚れを効果的に落とすためには、ご自身の口に合わせたブラッシングが必要です。
何年も更新されていない自己流の磨き方では、汚れが十分に落とせていない可能性があります。
歯科衛生士が、磨き残しが多い部分や歯ブラシが届きにくい箇所もしっかりと磨けるように、丁寧にアドバイスを行いますので、毎日の歯磨きに取り入れて、効果的に汚れを落としましょう。
【5】食育アドバイザーによる
「食生活の指導」
毎日の食生活にもむし歯の原因が潜んでいます。
糖はむし歯の大好物ですので、摂取量をコントロールしましょう。
ジュースだけでなく、スポーツ飲料にも糖分が多く含まれているので注意が必要です。
ダラダラと食べ続けたり、ちょこちょこと食べていたりすると、お口の中に糖が長く留まり、むし歯リスクが高まります。食事は時間と量を決めることが大切です。
また、唾液(だえき)には食べ残しを流す役割があるので、食事はよく噛んで唾液を多く出すように心がけましょう。
「食べたら磨く」が基本ですが、就寝中はむし歯菌が活発に働くため、寝る前の歯磨きは特に丁寧に行うことが大切です。
お口の中のpH値の変化を示したグラフがステファンカーブです。pH値は、食事をとるごとに変化します。
お口の中は普段は中性を保っていますが、食べものが入ると酸性に傾き、歯の表面のエナメル質を溶かす「脱灰」が始まります。食後しばらくして、唾液の働きによって中性に戻る「再石灰化」が繰り返されることで、健康な状態が維持できるのです。